管理業務委託契約とは?注意すべき点とは?
管理業務委託契約とは、管理会社にマンションの管理業務を委託するための契約です。
管理業務委託契約の内容とは?
管理業務委託契約の内容は、マンションの建物の「維持管理」と「事務管理」に分けることができます。
維持管理とは?
維持管理には、マンションの建物、設備、植栽などの共用部分の維持を目的に行います。業務内容としては、日常的な点検、定期的な点検などを行います。
事務管理とは?
事務管理は、会計、出納、管理運営などの事務を行います。具体的な事務管理の内容は、管理費や修繕積立金などの集金し確認することと、点検費用の確認です。
マンションの管理は、管理会社を使うのが一般的
マンション管理組合が管理する共用部分は、管理会社に依頼して管理業務をお願いするのが一般的です。これは、共用部分の管理を管理組合の役員だけで行うのが難しいからです。
マンションを購入する時に販売主が指定する管理会社と契約する
新築分譲マンションでは、売り主指定の管理会社が作った管理業務委託契約を売買契約時に結んでいます。この契約は管理会社に有利に作られています。
これに対して管理組合の役員は、基本的に専門知識のない人の集まりです。専門的なことが分からない人が集まって、管理業務委託契約は事実上追認されます。
管理業務委託契約の見直しのポイントとは?
管理業務委託契約は、管理会社が儲かるように作られています。この管理会社が儲かるように出来ているかチェックする部分は、管理組合の支出について、内訳明細がすべてに記載されているかです。
また、支出が記載されている場合でも、その価格の単価の根拠が分からないモノは、気がつかないとムダな出費になっている可能性があります。
管理組合が契約書をチェックすることから始める
管理会社との契約が妥当なものかをチェックするためには、まずは、管理組合の担当の役員を数名決めて分担して契約内容の見直し、チェックを行います。
そのうえで担当ごとに、委託内容と委託金額を確認して、一部でも良いので理事会で報告してもらってまとめます。
そして、まとめることができたら、管理会社に提示して、各項目の内訳を提示するように要求します。
管理会社から資料がもらえたら納得できるまで根拠を提出させましょう。
例えば、人件費などの金額は、管理会社にその根拠の提示を依頼し、適切な契約にするのが大切です。
出来るだけ早めにチェックするのが大切
上記の通り、手間にはなりますが、早めに管理業務委託契約を見直して、毎月の出費の無駄を減らすのが大切です。
毎月の無駄な出費は、1戸当たりは少なくても、マンションの全戸になるとそれなりの金額になります。また、それが1年にもなると、さらに凄い金額になります。
その為、できるだけ早めに管理会社との契約をチェックしておくことをオススメします。今、無駄に支払っていたお金は、将来の大規模修繕時の費用に充てることで、一時金の徴収を避けることができます。